普通(ノーマル)

部屋に入ると、まあ普通なものだった。

なんというか、無難である。ポスターもなんもない。

慎:・・・祖母は?

悠「祖母は・・・出かけています。」

慎:ん?

今、慎の足下を小さい女の子が通り過ぎた気がした。

悠「どうかしましたか?」

慎:いや。なんか女の子が。

悠「あっああっ、多分・・・」

慎:何?

悠「えっと・・・あの・・・」

慎:あ、お茶くれる?喉渇いた。

悠「はい、そ、そうですね

あの、どうぞご着席をっ」

慎:はい。

悠は、お茶を用意する。

慎は、ざして、ボーッとする。

すると、トタタッ。と、やはり足音が。

慎:ねえ、お婆ちゃんってさぁ・・・

悠「はいっ?あ、お茶」

と、慎にお茶とお菓子を出した。

慎:・・・モグモグ。ゴクゴク。

(デリカシーないなー)

悠「うふふ」

慎:ん?

悠は、慎の横の席に居た。

慎:珍しいな。俺の横に来るとか。

悠「あっ」

悠が移動しようとすると、慎は彼女の手を握り。

慎:いいよ。このままで。つか、座って。ドタドタ動く事もねーよ。客来たぐらいでさ。

悠「は・・・はい・・・」

と、照れながらまた座る。

慎:でさ、君の祖母ってさ。

悠「ごく・・・」

慎:本当はいねーんだろ?だって、写真の一つもねーし。それくらいならまだしも・・・スンッ・・・お婆ちゃん臭いニオイもない。

(デリカシー!注意)

悠「そ、そうなんですっ・・・実は・・・あ、あの・・・」

すると、ピョンッと、机に何かが乗ってきた。

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