産科医ミシェル3

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- 慎(シン。-

リコは、今まで、可愛がられてきた。

悪意という悪意を向けられた事はない。

しかし、今回は、違った。

慎:よう。

と、ナイフを突きつけられた。

彼女は、ショックだった。

今まで、こんな目に遭った事がないから。

イジメというイジメ、虐待という虐待も、

彼女にとって、脇で起きている事だったから。

それら差別/迫害を直接的に一々心身に受けてきたシン。

捻れた殺意を拗らせ、

すくすくと育ててきた、

彼より放たれる、殺気。

あまりにも、現実離れしていた。

「何で、私が?」と、わけがわからない。

慎:お前だからだよ。

「はぁ・・・はぁ・・・」

慎:俺やお前らの知ってる現実なんてのは、一部にすぎない。

叫ぶ事もしなかった。

本能的に「叫んだら殺される」とさとっていた。

というより、「叫ぼうとしたら殺られる」と。

彼は喉をシッカリと見ていたので。

慎:もうすぐ、遠距離恋愛中の彼氏と会えるんだろ。

彼女は、ゾッとした。SNSも覗かれている。

慎:大人しいな、PTSDになるんじゃねぇか、俺みたいに。

彼女は今まで感じたことのない感覚で、お漏らししていた。

慎:やけにビビるじゃん。

シンとリコのその後――

sin

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