慎(SIN。

虚構シリーズなどを掲載

障害者として社会に迫害を受けた過去、自分が社会に復讐をした事に苛まれる話。

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- 慎(シン。-

はあ。

「どうしたの、慎君?」

「ああ・・・」

世界を大切に想う反面、

迫害された過去を思い出す。

良い想い出もあった筈だが、

それを凌駕する苦痛だ。

俺のような奴は他にも居て、

苦しんでいる事。

その事が、思い浮かんだ。

失った筈の過去の記憶。

そして、苛む声が今でも、

聞こえない筈の

右耳から聞こえてくる。

そして、悲しみのほかに、

怒りがこみ上げてくる。

「お前は不良連中みたいに、

障害者を狙ったりするなよ?」

「うん、しないよ。」

苛々して、頭痛がする。

ならいいけど。」

「他ならいいの?」

分からない。

sin